企業サイトの被リンク:安全な獲得方法と避けるべき手法

著者 · 2026年11月4日 · 5分で読めます

複数のサイトが緑の線で企業サイトにつながり、不審なリンク元の一つが赤で示されているイラスト

Webサイトの運営者なら、ほとんどの人が次のようなメッセージを受け取ったことがあるはずです。「被リンクパッケージ販売中、Google1ページ目を保証」。価格は安く、リンクは数百本、約束はもっともらしく聞こえます。競合のサイトがすでにGoogleで上位に出ているなら、なおさら心が動くのも無理はありません。

被リンク(バックリンク)は確かに重要です。しかし、どう獲得するかによって、プラスにもマイナスにもなります。この記事では、被リンクとは何か、BtoB企業にとって安全な獲得方法、そして避けるべき方法を解説します。

被リンクとは何か、なぜ重要なのか

被リンクとは、他のWebサイトから自社サイトへ向けられたリンクのことです。Googleによれば、Googleが新しいページを見つける主な方法は、すでにクロールしたページからのリンクです。リンクのテキストも、リンク先ページの内容をユーザーとGoogleに伝えます。

ただし、評価されるのはリンクだけではありません。Googleは、リンクを利用するPageRankを多くのランキングシグナルの一つにすぎないとしています。被リンクの数だけで順位が決まるわけではなく、買い手のニーズに応えるページ内容が土台であることに変わりはありません。

Googleがスパムとみなすもの

Googleのスパムポリシーには、リンクスパムを扱う項目があります。挙げられている例の一部は次のとおりです。

  • ランキングに影響を与える目的でリンクを売買すること(商品やサービスでの支払いを含む)。
  • 過剰な相互リンクや、相互リンクのためだけに作られた「パートナー」ページ。
  • 自動化されたプログラムやサービスを使ってリンクを作ること。
  • ランキングの評価を渡すリンクや、キーワードを詰め込んだアンカーテキストを含む有料の記事広告、ゲスト投稿、プレスリリース。
  • 低品質なディレクトリサイトやブックマークサイトからのリンク。
  • フォーラムのコメントや署名に含まれる、キーワード最適化されたリンク。

Googleは自動システムと、必要に応じて人による審査で違反を検出します。違反サイトは順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりすることがあります。「格安の被リンク数百本」といったパッケージは、たいてい上のどれかに当てはまります。

BtoB企業にとって自然な被リンクの獲得先

安全なリンクとは、相手サイトの読者にとって自然なリンクです。BtoB企業の場合、その獲得先はすでに身近にあることが少なくありません。

  • メーカーやブランド元:正規代理店一覧のページを設けている場合。
  • 業界団体:会員一覧に会員サイトへのリンクを載せている場合。
  • 展示会:出展者一覧をWebサイトで公開している場合。
  • 報道機関やニュースサイト:実際にニュース性があって自社の活動を取り上げる場合。
  • 取引先や顧客:仕入れ先として紹介してくれる場合(もちろん先方の了承のうえで)。

時間はかかりますが長続きするもう一つの方法は、引用される価値のあるコンテンツを作ることです。技術ガイド、わかりやすい仕様表、誠実な導入事例は、頼まなくても他者に引用されることがあります。Googleも、コミュニティ、ソーシャルメディア、オフラインの活動を通じた宣伝はサイトを見つけてもらう助けになるとしていますが、宣伝のやりすぎは逆効果になり得るとも述べています。

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費用を払う場合:スポンサー、広告、記事広告

メディアへの掲載やイベントへの協賛に費用を払うこと自体は禁止されていません。Googleによれば、広告や協賛のためにリンクを購入することは、リンクに rel="sponsored" または rel="nofollow" 属性が付いていればポリシー違反にはなりません。sponsored はまさに広告や有料掲載のための値です。

ニュースサイトに記事広告を出すなら、自社サイトへのリンクにこの属性が付くかどうかを媒体側に確認しましょう。記事広告の目的は見込み客に読んでもらうことであり、順位を上げることではありません。

自社サイトの被リンクを確認する

Google Search Consoleには「リンク」レポートがあります。自社サイトへのリンクが多いサイト、最もリンクされている自社ページ、よく使われているリンクテキストを確認できます。Googleは、見覚えのないサイトや不審なサイトがないかを確認するためにこのレポートを使うよう勧めています。リンクテキストにも注目しましょう。他サイトが社名や正しい製品の種類で紹介していれば良い兆候です。事業と無関係な不自然なキーワードばかりなら、その出どころを調べてください。

なお、このレポートはサンプルであり、すべてのリンクの完全な一覧ではありません。「手動による対策」レポートもあわせて確認しましょう。Googleの審査担当者が違反を見つけた場合、そこに通知が表示されます。

すでに被リンクを購入してしまった場合

慌てる必要はありません。すべてのリンクを急いで否認するのもやめましょう。Googleは、ほとんどの場合、どのリンクを信頼すべきかを自ら判断できるとしています。

  • 新たな購入をやめ、削除できるリンクは業者に削除を依頼します。
  • リンク否認ツールは必要な場合だけ使います。Googleが推奨しているのは、スパム的なリンクが相当数あり、それが手動による対策の原因になった、またはなる可能性が高い場合に限られます。Googleはこれを、誤って使うとサイトに悪影響を及ぼし得る高度な機能だとしています。
  • 手動による対策を受けている場合は、すべての問題を修正したうえで、「手動による対策」レポートから再審査をリクエストし、実施した対応を説明します。

SEO業者に依頼する前に確認したいこと

  1. リンクはどのサイトから得るのか、例を見せてもらえるか。
  2. 有料のリンクはあるか。あるなら sponsored または nofollow 属性は付くのか。
  3. リンク作成に自動化プログラムを使うか。
  4. 契約をやめたら、そのリンクはどうなるのか。

誠実な業者なら、すべてに明確に答えられます。「1ページ目確実」という約束は、注意すべきサインです。

良い被リンクは、他者が自社サイトを紹介する理由があるからこそ生まれます。パッケージで買うものではありません。

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