企業サイトの表示が遅い?主な原因と改善方法

著者 · 2026年10月8日 · 6分で読めます

画面に速度メーターが表示された、表示の遅い企業サイトのイメージ

Webサイトを開く見込み客は、たいてい複数の仕入先を同時に比較しています。ページが開くまでに時間がかかれば、すぐに戻るボタンを押して競合他社のWebサイトを開いてしまいます。また、表示の遅いWebサイトはGoogleの検索結果でも競争で不利になります。速度とユーザー体験は、Googleが評価する要素に含まれているからです。

幸い、Webサイトが遅い原因はたいてい特定でき、改善できます。この記事では、よくある原因、その確認方法、改善の手順を解説します。

ページが重く感じられるのはなぜ?

ページを開くたびに、ブラウザーはテキスト、画像、フォント、スタイルファイル(CSS)、スクリプトなど多くのものをダウンロードしなければなりません。ファイルの数が多く、サイズが大きいほど、ページが使える状態になるまでに時間がかかります。サーバーの応答の速さも影響します。

Webサイトのページを重くする要因を示す図
Webサイトのページを重くする要因を示す図

Webサイトが遅くなるよくある原因

大きすぎる画像

これが最もよくある原因です。カメラやスマートフォンで撮影したままの写真は数メガバイトになることがありますが、画面上では数百ピクセルの幅で表示されるだけです。それでもブラウザーは元のファイルをすべてダウンロードしなければなりません。

解決策は、アップロードする前に画像を表示サイズに合わせて縮小し、圧縮することです。WebPやAVIFなどの新しい形式を使うと、画質を保ったままファイルサイズを小さくできることが一般的です。優れたCMSなら、画像のアップロード時にこれを自動で行えます。

不十分なホスティング

サーバーの応答が遅ければ、内容が軽くてもページは遅くなります。これは、多すぎるWebサイトで共有されているホスティングや、訪問者から遠い場所にあるサーバーでよく起こります。訪問者に最も近い拠点からWebサイトを配信するネットワークであるCDNが役立ちます。

あわせて読みたい:Webホスティングとは何か、その選び方

プラグインやスクリプトが多すぎる

多くのプラグインで作られたWebサイトは、実際には必要のないページも含め、すべてのページで追加のスクリプトやスタイルファイルを読み込んでいることがよくあります。チャットウィジェット、広告のトラッキング、地図、埋め込み動画など、外部のスクリプトも同様です。一つひとつは小さく見えても、合わせるとページをかなり重くすることがあります。チャットなら、軽いWhatsAppボタンで十分なことがよくあります。

導入しているプラグインやスクリプトを見直しましょう。使っていないものは削除し、地図や動画は必要なページだけで読み込むようにします。

スライダーやアニメーションの使いすぎ

大きな写真を何枚も使ったトップページのスライダー、背景動画、重いアニメーションは、特にスマートフォンでブラウザーに大きな負担をかけます。印象的なメイン写真1枚と明確なメッセージのほうが効果的なことが多く、ページも軽くなります。

フォントが多すぎる

書体と太さの一つひとつが、別々のファイルになります。通常は2種類の書体と、いくつかの太さがあれば十分です。

スマートフォン向けに最適化されていない

多くの訪問者は、必ずしも安定していないモバイル回線で、スマートフォンからWebサイトを開きます。会社のパソコンでは速く感じるWebサイトも、スマートフォンでは遅く感じることがあります。画像が画面に合ったサイズで配信されているかを確認し、パソコンだけでなくスマートフォンからも速度を確認しましょう。スマートフォンで見落とされがちなポイントもあわせてご覧ください。

PageSpeed Insightsで速度を確認する方法

PageSpeed Insightsは、ページの速度を測定できるGoogleの無料ツールです。使い方は次のとおりです。

  1. pagespeed.web.dev にアクセスします。
  2. トップページや製品ページなど、確認したいページのアドレスを入力します。
  3. 分析が終わるのを待ち、「モバイル」と「デスクトップ」のタブで結果を確認します。
  4. パフォーマンスのスコアと、その下に表示される改善案を確認します。

よく目にする用語は次のとおりです。

  • LCP(Largest Contentful Paint):主要な要素(通常は画像や大きな見出し)が表示されるまでの速さ。
  • INP(Interaction to Next Paint):クリックやタップをしたときに、ページが反応するまでの速さ。
  • CLS(Cumulative Layout Shift):ページの読み込み中にレイアウトがどれだけずれるか。

PageSpeed Insightsに実際のユーザーのデータも表示される場合、そのデータは実際の訪問者が体験している状態を反映しています。トップページだけでなく、製品ページも確認しましょう。

改善のためにできること

  • 特にトップページと製品ページで、すべての画像を圧縮し、サイズを縮小する。
  • 使っていないプラグイン、スクリプト、ウィジェットを削除する。
  • スライダー、背景動画、必須ではないアニメーションを減らす。
  • フォントの種類と太さの数を絞る。
  • 安定したホスティングとCDNを使い、最も近い拠点からWebサイトを配信する。
  • ページ下部の画像は、訪問者がそこまでスクロールしたときに読み込むようにする。

大きすぎる画像の差し替えなど、CMSから自分でできる作業もあります。テーマの構造の変更やホスティングの乗り換えなど、その他の作業は通常、Webサイトの開発者が対応する必要があります。

よくある失敗

  • 会社のパソコンだけで確認する:社内の速い回線では、スマートフォンの訪問者が直面している問題が見えません。
  • 何としても100点を目指す:スコアは大切ですが、本当の目標は実際の訪問者にとっての快適な体験です。
  • 高速化のためにプラグインを追加する:プラグインを増やすことで、かえって新たな負荷が加わることがあります。
  • カメラで撮影したままの写真をアップロードする:大きな写真1枚が、ページの他の部分すべてより重くなることもあります。
  • 一度改善したらそのまま忘れる:最適化されていない新しいコンテンツによって、Webサイトが再び遅くなることがあります。

よくある質問

企業サイトはどのくらい速ければよいですか?

すべてのWebサイトに当てはまる一つの数値はありませんが、GoogleはLCP、INP、CLSなどの指標について目安を示しています。PageSpeed Insightsでは、緑色の結果が良好なパフォーマンスを示します。最も大切なのは、主要なページがスマートフォンで開いたときに速く感じられることです。

速くするためには、Webサイトを作り直す必要がありますか?

必ずしもそうではありません。画像の最適化、スクリプトの削減、ホスティングの改善で解決できる問題は多くあります。ただし、多くのプラグインを使った非常に重いテーマで作られている場合は、より軽い土台で作り直すほうが長期的には効率的なこともあります。

Webサイトの速度はGoogleでの順位に影響しますか?

速度とページ体験はGoogleが考慮する要素に含まれますが、最も重要なのは引き続きコンテンツの関連性です。また、速いWebサイトは訪問者に長く滞在してもらえるため、問い合わせにつながる可能性も高まります。

速いWebサイトは見込み客の時間を大切にします。大切にされていると感じた購買担当者ほど、連絡をくれるものです。

企業サイトをGoogleに表示させる方法を学ぶか、最初から軽く速く設計したWebサイト制作サービスをご覧ください。