企業サイトの成果をGoogleアナリティクスとSearch Consoleで測る方法

著者 · 2026年10月21日 · 5分で読めます

訪問者数と見積もり依頼のグラフが並ぶWebサイト統計ダッシュボードのイメージ

企業サイトを公開すると、次に出てくる疑問はほぼ決まっています。「このWebサイトは本当に成果を出しているのか?」ということです。データがなければ、答えは推測にすぎません。適切なデータがあれば、見込み客がどこから来て、どのページを読み、最終的に何人が会社に問い合わせたのかが分かります。

まずはGoogleが提供する2つの無料ツール、Google アナリティクス 4(GA4)とGoogle Search Consoleがあれば十分です。この記事では、それぞれの役割、注目すべき数値、そしてデータに振り回されずに定期的に確認する方法を解説します。

2つのツール、2つの異なる役割

Google Search Consoleは、クリックされる前の段階で、WebサイトがGoogleの検索結果にどう表示されているかを示します。Webサイトが表示されるキーワード、表示回数(インプレッション)、クリック数、Googleが見つけた技術的な問題などを確認できます。

Google アナリティクス 4は、Webサイトに訪問した後に何が起きたかを示します。訪問者数、流入元、開かれたページ、そしてフォーム送信のような重要な行動を取ったかどうかが分かります。

2つのツールは互いを補い合います。Search Consoleは「どうやって見つけてもらえたか」に、アナリティクスは「その後に何をしたか」に答えます。

検索から訪問、製品ページ、見積もり依頼までの流れを示す図
検索から訪問、製品ページ、見積もり依頼までの流れを示す図

注目すべき基本の数値

訪問者数

訪問者数は、Webサイトに何人が来ているかを示します。月ごとの傾向をつかむのに役立ちますが、成果を測る唯一の指標ではありません。B2Bビジネスでは、関係のない大勢の訪問者よりも、少数でも適切な訪問者のほうが価値があります。

流入元

アナリティクスでは、訪問者を流入元ごとに分類できます。たとえばGoogle検索、直接訪問(Webサイトのアドレスを直接入力)、SNS、他のWebサイトからのリンクなどです。どのチャネルが機能していて、どのチャネルを強化すべきかが分かります。

よく見られているページ

どのページの訪問が多いかを確認しましょう。特定の製品ページがよく見られているなら、情報が十分か、営業チームへの問い合わせを促しているかを確かめます。重要なページの訪問が少ない場合は、メニューから見つけにくいか、まだGoogleに表示されていない可能性があります。

訪問者の端末と地域

アナリティクスでは、訪問者がスマートフォンとパソコンのどちらを使っているか、どの都市や国から来ているかも分かります。スマートフォンからの訪問が多ければ、製品ページやフォームが小さな画面でも使いやすいかを確認しましょう。海外からの訪問が多ければ、別の言語版を検討する時期かもしれません。

Search Consoleのキーワード

Search Consoleの検索パフォーマンスレポートでは、Webサイトが表示されるキーワードを確認できます。表示回数は多いのにクリックが少ないキーワードに注目しましょう。ページのタイトルや説明文に魅力が足りない可能性があります。関連性が高いのに専用ページがまだないキーワードは、新しい記事のアイデアにもなります。

最も重要な数値は見積もり依頼

B2Bの企業サイトでは、成果を測る主な指標は訪問者数ではなく、何社の見込み客が問い合わせてきたかです。見積もり依頼フォーム、WhatsAppボタンのクリック、電話番号のクリック、メールなどがこれにあたります。

これらを測るには、重要な行動として記録する設定が必要です(GA4ではキーイベントと呼ばれ、以前はコンバージョンと呼ばれていました)。最初から設定してもらうよう、Webサイト制作会社に依頼しましょう。この設定がないと、アナリティクスには訪問者数しか表示されず、誰が実際にリード(見込み客)になったのかは分かりません。WhatsAppボタンのクリックも、同じ方法で記録できます。

社内の記録でもデータを補いましょう。見積もり依頼が来たら、どのようにして会社を知ったのかを尋ねます。Webサイトのデータと顧客から直接聞いた話は、互いを補い合います。

シンプルな月次チェック

アナリティクスを毎日開く必要はありません。多くの企業サイトでは、月に一度の確認で十分です。次のリストを使いましょう。

  1. 今月、Webサイト経由で見積もり依頼や問い合わせは何件ありましたか?
  2. 最も多くの訪問者を集めた流入元はどこですか?
  3. 最も見られたページはどこで、大きく落ち込んだページはありますか?
  4. Search Consoleに新しく表示されたキーワードは何ですか?
  5. Search Consoleに、修正が必要な技術的な問題は報告されていますか?
  6. 来月、改善または追加することを一つ決めるとしたら何ですか?

前月や前年同期と比べてみましょう。特に、繁忙期がはっきりしているビジネスでは重要です。

よくある失敗

  • 訪問者数だけを見ている:数字が伸びると嬉しいものですが、顧客につながるとは限りません。
  • フォーム送信を重要な行動として記録していない:どのページがリードを生んでいるのか分かりません。
  • 外部の業者だけがアクセス権を持っている:業者を変えると、過去のデータも一緒に失われます。アナリティクスとSearch Consoleのアカウントは会社名義で登録しておきましょう。
  • データを集めるだけで活用していない:レポートを開いて終わり、何も行動に移さない状態です。

よくある質問

Google アナリティクス 4とSearch Consoleは有料ですか?

どちらも無料です。必要なのは正しい設定と、会社自身が持つアクセス権です。

データが役に立つまでどのくらいかかりますか?

データはツールを導入した時点から蓄積され始めます。意味のある傾向を読み取るには、通常数か月分のデータが必要です。Googleでの順位をまだ築いている途中の新しいWebサイトでは、なおさらです。

Webサイトでアナリティクスを使っていることを訪問者に伝える必要はありますか?

伝えるのが望ましいです。適用されるデータ保護のルールに沿って、Webサイトのプライバシーポリシーのページに分析ツールの利用について記載しましょう。プライバシーポリシーとCookieに盛り込むべきこともお読みください。

良いWebサイトは、眺めるだけでなく測るものです。何人が訪れ、そのうち何人が問い合わせてくれたのかを。

公開初日から成果を測れるWebサイトをお考えですか?Webサイト制作サービスをご覧いただくか、企業サイトをGoogleに表示させる方法もお読みください。