会社案内サイトと製品カタログサイト、自社に必要なのはどちら?

著者 · 2026年10月4日 · 5分で読めます

会社案内サイトと製品カタログサイトの比較

企業が最もよく必要とするWebサイトは、会社案内サイトと製品カタログサイトの2種類です。どちらも重要ですが、目的が異なります。適切な種類を選ぶかどうかで、Webサイトが本当に販売の役に立つのか、ただ飾りとして置かれるだけになるのかが決まります。

この記事では、2つの違い、業種ごとの使い分け、そして自社に最適なのはどちらかを判断する方法を解説します。

会社案内サイト(コーポレートサイト)

会社案内サイトは、デジタルの名刺のような役割を果たします。自社が何者で、何をしていて、顧客がどうすれば連絡できるのかを伝えます。

通常、次のようなページで構成されます。

  • トップページ
  • 会社概要
  • サービスまたは事業内容
  • 実績または取引先
  • お問い合わせ

会社案内サイトは、サービス業、建設会社、コンサルタント、そして顧客が製品を一つずつ選ぶのではなく、商談や見積もりを通じて販売が行われるビジネスに向いています。売っているのは信頼、つまり経験、対応力、これまでの実績です。

製品カタログサイト

製品カタログサイトは、写真、仕様、カテゴリー、素材、用途など、製品を詳しく紹介します。顧客は営業チームに連絡する前に、自分で製品を見て回ることができます。

カタログサイトが向いているのは次のような企業です。

  • 多くの種類の製品を持つ工場やメーカー
  • 販売代理店や仕入先
  • 特定の製品について見積もり依頼を受けるB2B企業

カタログがあれば、営業チームが同じ説明を何度も繰り返す必要がなくなります。見込み客はより具体的な質問を持って問い合わせてくるため、見積もりも早く進みます。

ページ構成の違い

最も目に見える違いは構成です。会社案内サイトは少数のページに充実した内容を載せ、カタログサイトはカテゴリーごとに整理された多くのページを持ちます。

会社案内サイトと製品カタログサイトのページ構成の比較
会社案内サイトと製品カタログサイトのページ構成の比較

構成はWebサイトの管理方法にも影響します。会社案内サイトはあまり変更されませんが、カタログサイトは新製品の追加、仕様の変更、新しい写真のたびに更新が必要です。これまでカタログをPDFで作ってきたなら、PDFカタログかWebカタログかをお読みください。

Google検索への影響

Webサイトのページ一つひとつが、検索結果に表示されるチャンスです。会社案内サイトは通常、会社名や、サービスの種類を広く検索した人に見つけてもらいます。

この点ではカタログサイトが有利です。製品ごとに専用のページがあるため、より多くのページがGoogle検索に表示されます。特定の素材やサイズなど、具体的な製品を探している見込み客が、たとえ会社を知らなくても、製品ページに直接たどり着くことができます。Googleにも買い手にも好まれる製品ページもあわせてご覧ください。

業種別の例

  • 建設会社やコンサルタント:顧客は経験で選ぶため、実績紹介付きの会社案内サイト。
  • 包装資材工場や印刷工場:パッケージの種類、素材、仕上げで整理した製品カタログに、工場紹介のページを加えたもの。
  • 建材や部品の販売代理店:カテゴリーと仕様が充実したカタログサイト。
  • 専門サービス会社:サービスを説明する会社案内サイトに、専門性を示す記事を加えたもの。

選び方

自問してみてください。顧客はどのように購入を決めているか?

  • 顧客がまず会社を信頼する必要がある場合、たとえば経験やこれまでのプロジェクトを見て判断する場合は、会社案内サイトから始めましょう。
  • 顧客が特定の製品を探し、仕様を比較する場合は、カタログサイトが必要です。

カタログサイトが必要なサインには、次のようなものがあります。

  • 営業チームが製品の写真や仕様をチャットで一つずつ送っていることが多い
  • 特定の製品があるかどうか、顧客からよく尋ねられる
  • 素材やサイズのバリエーションがある製品を何種類も扱っている

両方を持つこともできます

多くの企業、特に製造業では、両方が必要です。信頼を築くための会社紹介のページと、顧客が適した製品を見つけるためのカタログです。

大切なのは、カタログを社内チームが自分で更新できることです。新製品、仕様の変更、新しい写真は、開発者を待たずに追加できるべきです。そのためにあるのがCMSです。詳しくはCMSとは何かをお読みください。

始め方

  1. 掲載したいすべての製品やサービスを書き出します。
  2. 顧客が理解しやすいカテゴリーに分類します。
  3. 製品ごとに分かりやすい写真と簡単な仕様を用意します。
  4. 会社概要、実績、お問い合わせなど、必要な会社紹介のページを決めます。
  5. その構成を制作でき、CMSを提供できる制作会社を選びます。

ページに載せるべき内容

どちらの種類のWebサイトを選んでも、次のような内容は見込み客の判断に役立ちます。

  • トップページ:何を、誰に向けて提供しているかの簡潔な説明と、問い合わせや製品閲覧への案内。
  • 会社概要:簡単な沿革、生産能力、認証、顧客に選ばれている理由。
  • 製品またはサービス:分かりやすい説明、実物の写真、よく尋ねられる仕様。
  • 信頼の裏付け:掲載が許可されている範囲での、完了したプロジェクト、取引先、お客様の声。
  • お問い合わせ:見積もり依頼フォームを含む、連絡しやすい手段。

よくある失敗

  • 間に合わせの製品写真:暗い写真やぼやけた写真は、実際には良い製品でも品質が低く見えてしまいます。
  • ありきたりな文章が多すぎる:「品質を第一に考えています」のような文は役に立ちません。生産能力や使用している機械の種類など、実際の根拠を示すほうが効果的です。
  • カタログが更新されていない:生産終了した製品が載ったままで、新製品が載っていない。
  • 行動を促す案内がない:訪問者は興味を持っても、次に何をすればよいか分かりません。

機能の一覧からではなく、顧客のニーズから考え始めましょう。的を射たシンプルなWebサイトは、顧客に使われない大規模なWebサイトよりも効果を発揮します。