海外の買い手に届ける:輸出向けWebサイトのSEO

著者 · 2026年11月5日 · 5分で読めます

地球儀と、それぞれ独自のURLを持つ1つのWebページの3つの言語版がつながっているイラスト

マレーシア、日本、中東の見込み客は、自分たちの言語で仕入れ先を探します。Webサイトがインドネシア語だけなら、製品がどれほど優れていても、そのページが彼らの検索結果に表示されることはまずありません。

言語を追加するのは最初の一歩です。しかし外国語のページが実際に見つけられ、信頼されるには、技術面と内容面でいくつか整えておくべきことがあります。この記事では、Googleを中心にそれらを一つずつ解説します。

まず市場と言語を決める

言語と国は別のものです。英語は多くの国の買い手が使います。逆に、一つの国の中にも複数の言語で検索する買い手がいます。

手元にあるデータから始めましょう。これまでの輸出の問い合わせがどの国から来たか、どこへ出荷しているか、営業チームがどの市場を狙っているか。中途半端な5言語より、きちんと管理された2言語のほうが価値があります。

各ページの本文とナビゲーションは一つの言語にそろえましょう。Googleは、インドネシア語と英語を左右に並べるような、1ページ内での対訳表示を避けるよう勧めています。

1言語につき1つのページURL

Googleは、言語版ごとに異なるURLを使うことを推奨しています。構成にはいくつかの選択肢があります。

  • 国別ドメイン:対象国のコードで終わるドメイン。国のシグナルが最も明確ですが、費用がかさみ、1つのドメインで対象にできるのは1か国だけです。
  • サブドメイン:en.companyname.com など。設定は簡単ですが、「en」が言語なのか国なのか訪問者にはわかりにくいことがあります。
  • サブディレクトリ:companyname.com/en/ など。設定も管理も簡単で、多くの企業に向いています。
  • URLパラメータ:?lang=en など。Googleはこの方法を推奨していません。

関連記事:輸出向けサイトのアドレスを決める前に、.co.id と .com、どちらのドメインを選ぶかもお読みください。

hreflangで言語版をつなぐ

hreflangは、ページに他の言語版があることをGoogleに伝える、ページのコード内の目印です。これによりGoogleは、検索する人の言語や地域に最も合った版を表示しやすくなります。

Web制作会社に確認してもらいたい点は次のとおりです。

  • 各言語版が、自分自身と他のすべての言語版を記載していること。ページAがページBを指していても、BがAを指し返していなければ、Googleはその指定を無視します。
  • 有効な言語コードを使っていること。地域コードを加えることもできます(例:en-GB)。国コードだけでは無効です。
  • どの版の言語にも当てはまらない訪問者向けに、x-default を設定していること。

よくある誤解があります。Googleは、ページの言語を判断するのにhreflangやlang属性を使いません。判断の材料は、表示されている内容です。本文の半分がまだインドネシア語の「英語」ページは、どんなコードでも救えません。

訪問者を自動でリダイレクトしない

位置情報やブラウザの設定に基づいて、訪問者を特定の言語版へ自動で送るサイトは少なくありません。Googleはこうした自動リダイレクトを避けるよう勧めています。訪問者も検索エンジンも、他の言語版を一度も目にしない可能性があるからです。また、IPアドレスの分析に基づいてコンテンツを変えないようにも勧めています。

すべてのページにわかりやすい言語切り替えリンクを置き、訪問者自身に選んでもらうほうが確実です。

メニューだけでなく、買い手のために翻訳する

メニューや見出しだけを翻訳し、本文はインドネシア語のまま、という状態では訪問者の体験が損なわれます。ページの本文、特に製品ページと問い合わせページを翻訳しましょう。

確認されていない機械翻訳にも注意が必要です。Googleはスパムポリシーの中で、コピーしたコンテンツを翻訳などの自動変換で加工し、ユーザーにほとんど価値のないページを大量に作ることを、大量生成コンテンツの不正使用の例として挙げています。専門用語は、その分野に詳しいネイティブスピーカーに確認してもらいましょう。

対象言語でのキーワード調査も行いましょう。他国の買い手が使う用語は、インドネシア語の用語の直訳とは限りません。

海外の買い手が求める情報

海外の買い手は、国内の買い手とは違う疑問を持っています。架空の例として、ヨーロッパへの販売を目指すチルボンのラタン家具メーカーを考えてみましょう。輸出向けページでは次の点に答える必要があります。

  • 引き渡し条件:採用しているインコタームズ。国際商業会議所(ICC)が定めた、売り手と買い手の間で費用とリスクをどう分担するかのルールです。
  • 最小発注数と生産能力:確実に示せる数字がある場合。
  • 対応している支払い方法。
  • 対象市場で一般的な単位と通貨:Googleは、現地の言語と通貨、現地の住所と電話番号を、対象国を示すシグナルとして挙げています。
  • 連絡先:国番号付きの電話番号と、タイムゾーンを明記した営業時間。

この架空のラタン家具メーカーの場合、ヨーロッパの買い手は製品の接写写真、1台あたりの寸法と重量、コンテナ輸送時の梱包方法も知りたがるでしょう。こうした答えがあれば、時差が大きいと特に遅く感じるメールのやり取りを減らせます。サイト上で答えを見つけた買い手は、他の仕入れ先との比較もしやすく、見積依頼の決断も早くなります。

よくある失敗

  • すべての言語が1つのURL:ボタンで切り替えるだけで、言語ごとのURLがない。
  • 一方向だけのhreflang:Googleに無視されます。
  • 外国語ページが更新されない:インドネシア語版が変わっても放置されています。
  • インドネシアの電話番号しか受け付けない問い合わせフォーム。
  • 自動リダイレクト:買い手が言語を選べなくなります。

良い輸出向けサイトは、買い手のために翻訳されたものではなく、買い手のために書かれたものに感じられます。

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